メンズ医療脱毛は5回ではぶっちゃけ終わらない?アンケート調査をもとに検証

医療脱毛を受けている男性メンズ医療脱毛

医療脱毛では基本コースは5回に設定されているケースが多いですが、「ぶっちゃけ5回では終わらない」という声がよく聞かれます。
5回が基本になっているのは明確な理由があるのですが、基本の回数では脱毛が完了しない(つるつるにならない)ケースは実際に多いです。
今回は、アンケート調査をもとに医療脱毛5回の効果を検証し、5回では終わらない理由や施術回数を少なくする方法などを解説します。

【メンズ脱毛アンケート調査】実際5回でどれだけの効果がある?

2023年10月に、脱毛経験(医療脱毛またはエステ脱毛の経験)がある男性100名を対象としたWebアンケート調査を実施しました。
それをもとに、施術回数と脱毛効果の関係を見ていきましょう。

つるつるに脱毛するのにかかった回数|「5回以内でつるつる」は半数以下

つるつる(ほぼ完全な無毛状態)になるまでにかかった回数は下の通りです。

ひげVIO全身(ひげ・VIO除く)
3回未満8%0%0%
3~4回23%33%0%
5回15%0%40%
6~8回38%33%40%
それ以上15%33%20%
5回以内でつるつるになった割合は、「ひげ」が46%、「VIO」が33%、「全身(ひげ・VIO除く)」が40%です。どの部位も半数以下という結果となっています。
6~8回になると、大半の人が「ひげ」「全身」をつるつるにできているようです。VIOはつるつるにしにくく、もう少し回数がかかる人が多くなっています。

しっかり減毛を感じられた回数|7割が5回以内で十分な「ひげ」減毛を実感

つるつるとは行かないまでも、明らかに毛が少なくなり、自己処理の回数が減るくらいの脱毛効果が得られるまでにかかった回数は、以下の通りです。

ひげVIO全身(ひげ・VIO除く)
3回未満19%0%0%
3~4回22%43%14%
5回31%14%14%
6~8回14%14%57%
それ以上14%29%14%
「ひげ」の脱毛では、7割の人が5回以内でしっかりした減毛を感じています。6~8回やそれ以上の回数が必要だった人もかなりいます。他の部位ではそうした人が多くなります。

減毛を少し感じた回数|大半の人が5回までに効果を実感

少し毛が減ったのを実感した回数は以下の通りです。

ひげVIO全身(ひげ・VIO除く)
3回未満64%29%67%
3~4回7%57%33%
5回14%0%0%
6~8回7%0%0%
それ以上7%14%0%
どの部位でも大半の人が5回までに多少の脱毛効果を実感しています。効果が現れるまでにそれ以上の回数がかかった人も一定数存在します。

効果を感じられなかった回数|エステ脱毛だと効果を感じられないことも

効果が感じられず、ほぼ変化がなかった回数は以下の通りです。

ひげVIO全身(ひげ・VIO除く)
3回未満50%0%100%
3~4回0%0%0%
5回0%0%0%
6~8回25%0%0%
それ以上25%0%0%
VIO」ではすべての欄が0%になっていますが、これは「回答者の全員が1回で何らかの効果を実感した」ということです。

「ひげ」「全身」では、1回では効果が感じられなかったと回答している人がいます。「全身」では効果が出るまで2~4回かかった人がおり、「ひげ」では6~8回やそれ以上の回数がかかった人が半数におよびます。
実はこれはみなエステ脱毛を受けた人たちです。そのうちの多くが、途中で脱毛をやめてしまったものと思われます。
医療脱毛に限ると、全員が1回で何らかの効果を実感しています。

エステ脱毛ではつるつるにはならず、効果がまったく得られないこともある

疑問を感じている男性

脱毛機の種類別に見た結果は以下の通りです。

これを見ると、「施術を受けたがほぼ変化がなかった」という経験がある人はみな、エステ脱毛か、「どちらかよくわからない」方法で脱毛を受けています。おそらくは全員がエステ脱毛だと思われます。

実は、エステ脱毛では永久脱毛(毛を生えてこなくさせること)はできません。永久脱毛をするには、毛を生み出している「毛包」の細胞を破壊する必要がありますが、細胞を破壊するような行為は医師にしか許されておらず、エステでは行えません。

脱毛エステでも医療脱毛と同じようなレーザー脱毛機が使われていますが、レーザーの出力を落として、細胞が破壊されない程度の強さにして施術を行います。その結果、毛包がショックをうけて一時的に毛が抜け落ちますが、しばらくするとまた生えてきます。

エステ脱毛でも、毛が減った状態を自己処理よりは長く維持できます。そのため、エステ脱毛で「しっかりした減毛を感じることができた」「減毛を少し感じた」と回答する人が相当数存在してもおかしくありません。

エステ脱毛でつるつるの状態にできたとしても、それが持続するのはほんの短い期間だけなので、エステ脱毛で「つるつるになった」と実感する人はまれです。今回のアンケート調査でも、そのように回答した人はほとんどいません。

メンズ医療脱毛が5回では終わらない理由

医療脱毛で5回が基本コースになっているのは、それなりに明確な理由がありますが、5回というのは大まかな目安に過ぎません。実際には部位や肌質、施術の受け方などによって回数は変化します。

男性が医療脱毛を受けている

5回が基本コースとなっている理由

医療脱毛では、毛が生えている肌にレーザーを照射して毛を熱し、毛から毛包に熱を伝えて毛包を破壊します。毛包が破壊されると毛周期が停止し、以後は毛が生えてこなくなります。
毛が生えていない毛包にはレーザーが効きません。毛が生えている毛包は全体の8割~9割程度で、残りの1割~2割はレーザーを照射しても脱毛することができません。

レーザーの出力が強いほど毛包を破壊しやすくなりますが、肌がやけどしたり、がまんできないほどの痛みが生じたりする可能性が高くなります。そのため、レーザーの出力をある程度抑える要があります。

「毛包が破壊されるほど強く、やけどや強い痛み生じないほどに弱い」という出力レベルに調整することは難しく、毛が生えていても破壊できない毛包がどうしても生じてしまいます。
「毛周期のため、レーザーが効かない毛包がある」「やけどを避けるため、出力レベルを抑える必要がある」という2つの理由から、1回の施術で破壊できる毛包の割合は2割程度となります。

したがって、すべての毛包を破壊して肌をつるつるの状態にするには5回の照射が必要です。こうしたことから、多くのクリニックでは5回を基本コースとして設定しています。
実際にはきっちり「2割×5回」とはならず、5回以内で終わる場合もあれば、終わらない場合もあります。アンケート調査で見たように、5回で終わらないケースの方が多いです。
そのため、クリニックによっては基本コースを6回にしたり、コース終了後にお得な価格で追加照射が受けられるプランを用意したりしています。

部位や毛の生え方、肌質で照射回数は変わる

設定できる出力レベルや最終的な照射回数は、部位や毛の生え方、肌質によって変わります。
VIOや濃いヒゲなどはレーザーの出力レベルを十分に上げることが難しく、回数がかかる傾向があります。
また、色黒だとやけどや痛みのリスクが高くなるため、回数がかかりやすいです。

施術の間隔が短すぎると回数が増える

医療レーザーを照射すると、破壊されなかった毛包の毛も含め、ほぼすべての毛が抜け落ちます。毛包が破壊できなかった部分からは、しばらくすると毛周期に従って再び毛が生えてきます。
まだ毛が生えてきていない状態の毛包にレーザーを照射しても効きません。効率よく脱毛するためには、次回の照射までの間隔を十分に空け、毛が生えそろってから施術を受けることが重要です。

間隔が短すぎると、毛が十分に生えていない状態の肌にレーザーを照射することになり、あちこちでレーザーが無駄になって、脱毛効率が低下します。その結果、最終的な施術回数が増えます。

日焼け・毛抜きをしていると脱毛効果が下がる

日焼けをした肌はやけどや痛みのリスクが大きく、レーザーの出力を下げる必要があるため、脱毛効果が下がります。
また、自己処理で毛を抜いてしまった毛包は、レーザーが効かず、脱毛できません。毛抜きをした毛包が多いほど、脱毛効果が低下します。
医療脱毛を受けると決めたら、日焼けや毛抜きをやめ、十分に時間がたって肌・毛の状態がもとに戻ってから施術を受けることが重要です。

まとめ

医療レーザーの「5回照射」は「つるつるにするために最低限必要な回数の目安」です。実際には、部位や生え方、肌質、施術の間隔、施術時点での肌の状態などにより施術の効果は変わり、最終的な照射回数が変動します。
5回以内でつるつるになる場合もありますが、5回では終わらない場合の方が多いです。今回紹介したアンケート調査でも、そうした結果が出ています。
施術回数をできるだけ少なくするためには、日焼けや毛抜きを控え、適切なタイミング・間隔で施術を受けることが重要です。